「鯨が絶滅の危機に瀕している!」というフレーズは多くの人が知っていることでしょう。筆者も漠然とそう思っていました。
しかし調べてみるとクジラの中にも当然種類があり、絶滅しそうなものと、逆に資源量が豊富なものがあることがわかりました。
クジラの種類は80種類以上。シロナガスクジラのように絶滅の危機に瀕していたものもあるが、全てではなかった
クジラといったら皆さんはどの鯨を思い浮かべるでしょう。
「哺乳類だけど海にいて、大きくて、深く潜れて……あとは角があるやつとか……?」
どの種類と言われても鯨はクジラだし……。と思う方が多いはずです。
鯨についての知識は専門家や興味をもって調べている人でもなければ、具体的なことはあまりわからないかもしれません。それほど不思議に満ちている生き物とも言えますよね。
かく言う筆者もこのサイトで鯨について調べるまでは全然知りませんでした。
大まかにクジラと言っても種類があり、実に80種類以上もいます。それぞれ住む地域や体の大きさなど特徴も色々あります。
全ての鯨は絶滅の危機にある!という誤解
鯨は絶滅危惧種、という言葉は多くの人が知っているはずです。
絶滅危惧種とは、この地球上から消えてしまう危機に瀕している動物のことですね。
では、「鯨のどの種類が絶滅危惧種」なのかはご存知でしょうか。
鯨には80種類以上いると前述しましたが、この種類のなかで「絶滅しそうな種類」と「豊富にいる種類」があるのです。
かつて鯨油などを採取する目的で、世界中で資源管理が行われないまま乱獲の対象となった大型のシロナガスクジラ、セミクジラは資源量が低い水準にまで落ち込みました。
これらの種類はその後手厚く保護されたことにより、絶滅の危機は免れました。といっても、個体数は他と比べると少ないため、引き続き保護は必要です。
逆に資源量が豊富にある鯨というのもいます。
捕鯨についてはまた別の機会に書く予定ですが、日本などが生態調査のために捕鯨活動をしているのはご存知のはず。
画像引用元:Wikipedia
その活動内で調査の対象にしている鯨の種類が以下のもの。
- ミンククジラ
- ニタリクジラ
- イワシクジラ
- マッコウクジラ
- ナガスクジラ
これらの鯨、特にミンククジラは資源量がとても豊富にあり、年々増加傾向にあります。
もちろん、資源量に悪影響を与えないような捕獲頭数を科学的手法により算出した上で行われているので安心です。
クジラと捕鯨の話は歴史的に見ても密接に関係しているため、話が少しそれましたが、「鯨の全てが絶滅危惧というわけではない」というのが一番知っておくべきことでしょう。